2011年11月23日

展示や撮影における、クランク角度のトレンド

実に些細なことではあるが、一度気になりだすと、それがずっと頭から離れないということは良くある。

今回気になりはじめたのは「クランクの角度」だ。
おそらくこんなことが気になるのは毎日自転車に穴が開くほど見つめて良いる人間でもそうはいないだろう。
しかしサイクルモードの展示車や自転車メーカーのカタログを見れば、当たり前のようにすべてのクランクが一定の方向を向いており、意識的にクランクの角度を調整している人間がいることになる。

そもそもなぜ調整するかと言えば、自転車が美しく見えるためであって、当然誰かに見てもらうためである。
多くの人に見られる、または見てもらいという思いが、クランクの角度に込められているのではないだろうかと思った。

通常、カタログの自転車は右クランクがシートステーの延長上に来るのが当たり前とされており、
古い資料でもほとんどそうなっていた。(右クランクが5時の位置)

しかしサイクルモード2011で気づいたのは、右クランクがチェーンステーの延長上に調整されたものが多く、
国内最大手のブリヂストンアンカーも採用していたことから、トレンドは「右クランクがチェーンステーの延長上」に移り行く可能性がある。

右クランクがチェーンステーの延長上(3~4時方向)







































右クランクがシートステーの延長上(5時方向)























またこの他にもピナレロやコラテックなど、
カタログ上で2~3時方向を取り入れているメーカーもある。

















※展示機材の関係でクランク角度に制約がある可能性のあるものは除外済み

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