2011年9月24日

BRIDGESTONE Neo-Cot [Racing Team Color]

今でこそ、ロードバイクと言えばカーボンフレームということが当たり前になるが、
カーボン全盛の時代に至るまでには、いろいろとあった。

ちょうど日本史に例えるならば、明治~昭和という激動の時代であり、
自転車界においても、技術革新とともに様々な新素材が市場に投入された。
ではそれ以前の江戸時代と言えばなんであろうか?

それはもちろん、スチールフレーム(クロモリ)の太平の世であっただろう。

BRIDGESTONE Neo-Cot [Racing Team Color](1990年代後半)


実際100年前の自転車はすでに現代とほぼ同じ構造であったし、
素材もスチールだった。
こんなにも長い間、人類は同じ素材を研究、改良してきたのだから、
そりゃ、スチールからアルミニウムに移行する1990年代には、
かなりの熟成度に達していたと言える。



素材は同じスチールであっても、成型や加工が容易であったため、
各メーカーが個性豊かななフレームを仕上げていた時代でもあり、
オーダーメイドも当たり前のように行われていた。
このネオコットは現在のアンカーのラインナップにも健在で、
メーカーのサイトには以下のような解説がある。

http://www.anchor-bikes.com/bikes/concept_1.html

有限要素法を用いて導き出した理想のチューブ形状。チューブ内側の段差を解消するスピニングバテッド工法、パイプ自体をふくらましラグ化させるなど最適形状理論に基づいて設計されるネオコット。パイプから自社生産するオリジナルスペックのクロモリフレームはアンカーの科学的アプローチの原点でもある。

そこまで言うのであれば。
と思いこの自転車をひっぱり出してみたものの、登りではジワジワ重さが足に効いてくる。
結論、やはり近代兵器には勝てず・・・。

ちなみに下はYouTubeで見つけた自転車対決。

100年前のスイス軍用自転車vs最新のカーボンレーサーの200mスプリント


カーボンのメリットである、高速巡航と軽量特性が活かせない場合、
正直どの素材でもタイムは変わらないように思える。

街で見かけたスイス軍用自転車の記事へリンク
http://fiction-cycles.blogspot.com/2011/09/blog-post_24.html

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