チェーンレスの自転車、製品名は「Mando Footloose」
この韓国の自動車部品メーカーが開発した、かなり独創的な折りたたみ電動自転車が注目を集めていたのは今からもう2年ほど前の2012年頃のこと。
その後の続報をまったく聞かないと思っていた矢先、国際線の機内誌をめくっていたらこのような広告が目にとまった。
It's an electric car on two wheels
このキャッチフレーズの示すとおり、これは自転車ではなく、フルアシストのいわば電動バイクなのである。
ということで日本国内販売ということに関してはまったく期待していなかったが、このように雑誌媒体の広告に載っていたことは意外だった。
広告の片隅には、URLと+82で始まる電話番号が記載されていた。
http://www.mandofootloose.com/
WEBサイトの言語は英語と韓国語。
日本の自転車メーカーが束になってもかなわないほど洗練されたデザインで、非常によくできているサイトだ。
しかしよく見れば違和感をおぼえる部分も無いわけではない。
プレス情報は2014年の2月以降出ていないし、ギャラリーに至ってはいまだにCG画像である。
さらにGoogleで画像検索しても出てくるのはデモンストレーションのような写真ばかりで、生活感がない。
はたして本当にこの自転車は発売されているのだろうか?
たしかにWEBサイトには「BUY」という項目があり、各国のディーラーリストが掲載されている。
ヨーロッパ アメリカ
・フランス ・アメリカ合衆国
・ギリシャ
・ポルトガル アジア
・オーストリア ・シンガポール
・オランダ
・ウクライナ 中東
・ドイツ ・アラブ首長国連邦
・イギリス
・デンマーク
・モナコ
なんとすでに13ヶ国での販売があるようだ。
しかし意外なことに、開発国である韓国の名前がない。
そんなはずはないと思い、広告の電話番号を頼りに販売ルートを調べてみると、それらしきものがひとつだけヒットした。
http://blog.daum.net/mfootloose/88
http://www.meister.co.kr/en/index.asp
カフェの情報はこちら
http://www.utravelnote.com/seoul/food/footloose
住所:서울특별시 강남구 신사동 666-8
ここでは、商品展示や相談、販売を行っていると書いてあるので、このカフェまでたどり着けばFootlooseを購入できる可能性は大いにあるだろう。
しかし具体的な金額が明記されておらず、本当に販売されているかは謎だ。
ちなみに以前のニュースには、€3,999 (US$5.300)という金額が予想されており、現在の日本円なら56万円ほど。
韓国のお土産として、Footlooseはいかがだろうか?
残念ながら電動自転車は航空法で空輸ができないので、釜山からフェーリーで持ち帰るか、船便の手段を考えなくてはならない。
もしくはスペインからの通販という手もあり、こちらは2014年9月現在で44万4850円(送料別)となっている。
http://www.bikeinn.com/%E8%87%AA%E8%BB%A2%E8%BB%8A/mando-footloose-electric-bike-dark-gray/553120/p?utm_source=google_products&utm_medium=merchant&id_producte=597576&country=jp&gclid=CjwKEAjwnNqgBRDdgOitrZPj6yYSJACM86tDlItzSGk9fFkSQIwcj_ubHrP8rr3rMPoYhoEpQa6cThoCwY3w_wcB
これでも高いと言う方にはこちら
http://amzn.com/B00LAB1WPU
amazon.comなら$3,899と日本円で40万円強。
気になるスペックは
- 駆動方式:ドライブシステム:シリーズハイブリッドシステム
- 最高速度:25km/h
- 後続距離:30~45km
- モータ:デュアルモータ巻線/250W
- バッテリー:36V-8.2Ah
- ホイール:前後20インチ
- ディスプレイ:着脱式ディスプレイ(2.4 "カラーLCD)
- フレーム:アルミニウム
- フォーク:カーボンファイバー
- 重さ:21.7kg
なんと日本のレギュレーションにギリギリ入れないこともなさそうなスペック。
あとは自走さえしなければ、意外とすんなり国内販売可能かもしれない。
そういえば、数年前のことだが、都内の電動アシスト自転車取扱店に対して、韓国企業が直接営業に来たという情報を以前つかんだ事があった。
そのときは軽い情報収集程度に考えていたが、もしかしたら彼らは本気なのかもしれない。
電動アシスト自転車業界に忍び寄る「韓国メーカー」の影
http://fiction-cycles.blogspot.jp/2013/08/blog-post.html
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