2011年12月6日

自転車界の常識、自動車界の常識

自転車を展示したり、撮影したりする時の常識として、タイヤとホイールの位置あわせがある。

そもそも手組みのホイールなどでは、組み立て時にリムのバルブ穴を真下にした時には、
ハブのロゴが真上にくるようになど、プロはいろいろ計算しており、
タイヤの組み付け時のロゴ位置合わせにしても同様で、その位置を見ただけでその作業者の
性格と心意気が伝わってくることがある。

そしてそれが多くの人が目にする写真やイベントの展示ともなればよりいっそう気を使うのは当然である。




以上のようにほぼすべての展示でバルブが真下、タイヤロゴが真上(真下もあり)
となっている。

さて、ここからが本題であり、疑問でもあるのだが、これが自動車ショーだったらどうなのだろうか?
自転車のように簡単に手で持ち上げる訳にもいかないだろうし、一台に付き、数回のジャッキアップが必要だろう。

ということで東京モーターショーのほぼ全数をチェックしてみた。






結論から言えば、見かけた車の全てにおいて、ホイールエンブレムを基本として、
正しい位置を向いていた。
この執念とも言える意気込み、自転車界も見習わなくては。
そして陰ながらホイールを手で回し続けた人々の存在を忘れてはならないと感じた。

にほんブログ村 自転車ブログへにほんブログ村 自転車ブログ 自転車用品へにほんブログ村 自転車ブログ 自転車 改造へ

2011年12月5日

YAMAHA PAS WITH/パスウィズ (東京モーターショー2011)





















東京ビッグサイトで開催された東京モーターショー2011
ようやく十数年ぶりに東京開催に返り咲いた日本を代表するモーターショーだが、
やはり自転車業界とは規模が違うことにあらためて気付かされた。

ほとんどが、自動車、オートバイの展示である中、ヤマハのブースでは、
積極的に電動アシスト自転車の展示が行われていた。
その中でも一段と目を引いたのは「パスウィズ」というコンセプトモデルであり、
おそらくサイクルモード2009で登場した「PAS er(パスエア)」の進化版であると考えられるものだ。

「PAS er」もフロントにインハブモーターを採用したコンセプトであったが、
こちらもその流れを引き継いでいるようだ。
他社でも、かつてのサンヨーやパナソニックがフロントインハブモーターを積極的に
リリースしてきたが、その背景にあるのはやはり回生充電機能だろう。
現在ではハイブリットカーも含め「エコ=回生充電」の構図があるが、
この回生充電を効果的に行えるのはフロントにインハブモーターということになる。
ただ市販となるとフロントモーターの実績に乏しい後発のヤマハは、パテント問題に
苦慮する可能性も考えられなくはないが・・・


1993年に発売された初代PASはフレームをすべてカバーで覆うなど、
あえて“自転車らしさ”をなくした、新時代の乗り物というイメージであったが、
近年では「普通の自転車+モーター」といったものが主流となっている電動アシスト業界。
近代的50ccスクーターを見て「原動機の付いた自転車」とかつての姿を想像する人がいなくなったように、
ぜひこの未来路線で、「亜種自転車」という世間のカテゴライズから脱却を果たしてくれればと思う。

PAS er(パスエア)動画 2009年


















PAS WITH(パスウィズ) 2011年




















スペックはほとんど非公開であり、コンセプトの域を脱してはいないが、
モーター出力は最大規定値である250wを下回る240w
現在のPASシリーズと同じ値であり、十分に公道を走れる可能性がある。

正直自転車パーツといえば、グリップ、ペダル、サドル、タイヤくらいなもので、
あとはすべてオートバイのようなメーカーオリジナルとなる。
自転車が登場して100年以上ものあいだ、「アッセンブル商品(寄せ集め)」と言われていたが、
その常識をも打ち破るインパクトが十分にあるだろう。

にほんブログ村 自転車ブログへ にほんブログ村 自転車ブログ 自転車 改造へ にほんブログ村 自転車ブログ 電動アシスト自転車へ

人気のトピックス(全期間)

/*追跡スクロール2*/