2012年3月4日

ツーリング車のドロヨケを綺麗に取り付けるには

「この自転車にドロヨケは付けられますか?」

お客さんにそう聞かれたら、多少なり腕に覚えのある自転車店であれば、
どんなフレームでも迷うことなく「付けられますよ!」と答えるだろう。

では、ちょっと意地悪なお客さんが、
「この自転車に"美しく綺麗”にドロヨケは付けられますか?」
そう聞かれたのなら、誰もが二つ返事というわけにはいかないだろう。

ドロヨケの装着を前提としたフレームには作成の段階で必要な加工を行うのが常識であり、ツーリング車の製作のほとんどがいまだにカスタムビルダーの手によるものである理由は、ユーザーのニーズが多様であり、ツーリングと一言に言っても、パッケージ化するのが極めて困難だからに他ならない。

今回は珍しいチタンフレームのツーリング車の隠し止め台座加工を行った例を拝見する機会があった。
ブリッジ位置も現物合わせで図面を起こしての作製であり、かなり気合の入った仕上げとなっている。
※作製した工房については非公開とさせて頂きます。

下ブリッジ ドヨロケ台座加工



















上ブリッジ ドヨロケ台座加工



















リアエンド ドヨロケダボ



















チタンは加工の困難さから高コストになりがちで、あまり普及はしていないが、
ほとんどの面においてスチール素材を凌駕しており、ツーリング車にとってはまさに理想的な素材と言える。

ちなみに検索エンジンで「チタン ツーリング車」のキーワードで検索すると、
江戸川区のライトサイクルさんでオーダーを受け付けているようだった。

チタン製ツーリング車
http://www.light-cycle.com/titour.html

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初代 DURA-ACE Rハブ HS-831

1970年代の古いレーサーがほぼ未走行の状態で、とある倉庫から発見された。
約40年の時を経たその車体は、一見すると朽ち果てたかのように見えたが、
構成パーツはすべて当時の一流品。

とりあえず再生を決意して、手始めにRハブをオーバーホールすることに。
詳細な年式は不明ながら、以下の特徴より70年台初期の「HS-831」で間違いないと思われる。

・ 5S
・ OLD:120mm
・ クイックレリーズのノブの形状(未撮影)

シェルのバフ掛けとグリスアップ

右端に見えるアルミスペーサーの溝が一つ(4.5mm)なら5S、二つ(10.5mm)なら6S用

グリスホール

初期のDURA-ACEのハブはマイナーチェンジのみで複数の品番が存在しており、
販売時期もも70年代前半~80年代後半と幅が広いため、詳細を特定するのは難しい。
このあとの7200系の発売までには以下のような品番がある。

・ HS-831/H-831(ラージ)
・ HA-100 / HA-200(ラージ)
・ HB-7110 / HB-7120(ラージ)

なお、当時はDURA-ACEのロゴがシェル本体には一切記されておらず、
サイド面のダストキャップにのみ刻印がされている。

スペック(海外サイト)
http://www.velobase.com/ViewComponent.aspx?ID=2fa72460-a435-44fe-87cf-35b1fba54611

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