2012年1月2日

SANYO エネループバイク モーターユニット部分の構造

見ているうちに気になったので借り物だが分解してみた。第2弾

トルクセンサーユニットはギアクランクに組み込まれていたが、エネループバイクのモーターユニットは、普通の自転車でいうとフロントハブに組み込まれていると考えれば良い。

モーターユニット構成パーツ(外シェルは含まない)

モーター心臓部のコイル。いわゆるブラシレスDCモータ
真ん中右に見える基板は制御用のマイクロコントローラかと思われる。

遊星ギア式の減速機 中心はモータ出力軸
遊星ギアと左奥に見えるリングギアの材質は静粛性のためか樹脂製

外シェルにはホイールインモータの特許を持つ米国Rabbit Tool社の文字が

分解してみて驚いたのは、ハブ軸が実は左右で繋がっていないということだった。
予想はしていたが、やはり現在の技術ではダイレクトドライブ化は難しく、
減速機構を搭載しなければいけないことが原因と思われる。
フロントユニットモデルが電池が切れると重たいと言われるのは、
どんな場合でもこの減速機とモーター軸を回し続けるしか無いからだ。

今後もし今より高電圧なバッテリーやそれに対応するユニットが開発されたならば、
モーター軸=車軸というダイレクトドライブが達成できるかもしれないが、まだ当面先の話になるだろう。

しかし特許庁のサイトで三洋の特許を調べると該当が十数件しかないことに気付く。
これほどまでに少ない特許でパテント問題にうるさい電動アシスト業界で販売を伸ばしてきた三洋は、
自転車界という未開の地で、まさに果敢に戦ったと言っても良いのではないだろうか。

SANYO エネループバイク トルクセンサー部分の構造
http://fiction-cycles.blogspot.com/2012/01/sanyo.html

【リンク】

・三洋エネループバイク
http://ctlg.panasonic.co.jp/sanyo/products/bicycle/

・無整流子電動機(ブラシレスDCモータ) wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E6%95%B4%E6%B5%81%E5%AD%90%E9%9B%BB%E5%8B%95%E6%A9%9F

・遊星歯車機構(遊星ギア) wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8A%E6%98%9F%E6%AD%AF%E8%BB%8A%E6%A9%9F%E6%A7%8B

・Rabbit Tool社
http://www.rabbittool.com/

・特許庁(三洋+電動アシスト自転車の検索結果)
http://www2.ipdl.inpit.go.jp/begin/be_list.cgi?STYLE=SIMPLE&sBpos=1&S_WORD1=%93d%93%AE%83A%83V%83X%83g%8E%A9%93%5D%8E%D4%81%40%8EO%97m&R_TYPE1=02&A_HIT=19&U_HIT=0&R_AID=I00408017302&R_UID=I00188020301&sTime=1325477356240

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1 件のコメント:

  1. はじめまして。
    ウチのサンヨーの電動自転車なのですが
    いきなりモーター部分から振動が出て
    その後ガラガラと音が出るようになり
    しばらくすると空回りみたいな異音がでて
    駆動しなくなってしまいました。
    まだ、分解していないのですが
    この写真から推測するに、遊星歯車が悪くなったのかな?
    部品が出るの、祈るばかりです

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