見ているうちに気になったので借り物だが分解してみた。
トルクセンサー構成パーツ
踏力をスプリングで受け止め入力値を測定する
センサー可動部 スクーターの無段階変速のトルクカムに似た構造
部品名称不明 おそらくピックアップコイルだが、シールされているため分解不可能
ギターのピックアップとほぼ同等の仕組み
分解の結果、予想よりかなり原始的な構造だということが判明した。
現在主流であるヤマハやパナソニックがクランク軸の歪みの値を比接触センサーで
拾っているのに対し、サンヨーはそれを大掛かりでアナログチックな方法でトルク値を測定しているようだ。
ペダルを踏み込むと中央部分の可動部が迫り出し、その移動量をピックアップで信号に変換する。
例えるなら、エレキギターの弦を弾く力を音の強弱に反映させるような方式に非常に近いと言える。
尚、分解してから気付いたが、この方式だと組み付け時の順序や締め付けトルクによって、
アシスト比に誤差が発生する可能性も考えられる。
乗った感じでは分解前と違いは感じなかったが、出来れば可能な限り分解はしないほうが良いだろう。
以前はヤマハ/ブリヂストン勢もリアハブユニット時にこれに似た構造を採用していたが、
残念ながらサンヨーブランド消滅とともに、この方式も消えて行くと思われる。
SANYO エネループバイク モーターユニット部分の構造
http://fiction-cycles.blogspot.com/2012/01/sanyo_02.html
ブログランキングに参加しています。ぜひアクセスして下さい。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
人気のトピックス(全期間)
-
メリダ(MERIDA)といえば台湾を代表する世界的な自転車メーカーであり、その規模は業界最大手のGIANTに続く二番手を行くトップメーカーだ。 しかし日本での知名度は低く、トレックやキャノンデール、スペシャライズドといった花形ブランドの影でひっそりとしている印象がある...
-
今や完組みホイール全盛期で手組みホイールのシェアは「風前の灯」と言っていい。 フィクションサイクルが手組みホイールの終焉を予感したのは遡ること10年以上、あの名作ホイール「MAVIC KSYRIUM」を手にした瞬間だった。 完組みならではの自由な設計と、理想的なスポーク...
-
世の中に50mmハイトのカーボンホイールはどのくらいの種類があるだろうか。 DURAのC50、MAVICのコスミック、フルクラムのレーシングスピード、そしてカンパのボーラ・・・ 数えだしたらキリが無いほどのホイールが存在する、まさにディープリムの王道、50mmハイトカテゴ...
-
デュラエース (DURA-ACE) は、シマノが作るロードバイク用のコンポーネントである。 同社ではコンポーネントにグレードを設けて販売しているが、その中で最高峰に位置する。 シマノは現在多くの部品を海外工場で生産しているが、マウンテンバイク向けの最高級コンポーネントである...
-
自転車界の本当の巨人といえば、台湾のGIANTではなく、日本の「シマノ」だろう。 こんなことを今更言うのもなんだが、自転車を扱うということは、全てがシマノの利益に繋がっていると言っても過言ではない。 よく安価な通販商品にて「日本ブランドのシマノのパーツを使用しています...
-
リチウムイオン二次電池の安全で正しい使い方 01.電池を高温になる場所に放置しない 02.電池を熱源のそばに放置しない 03.取り扱い説明書を読む 04.電池を濡らさない 05.電池は決められた充電器、ACアダプターで充電する 06.電池は充電器や機器に正しく...
-
始めに言うと、 ブリジストンタイヤはサイクル用タイヤを作ったことが過去に一度も無い 、というのが業界内での常識だ。 ※ブリヂストンタイヤ=株式会社ブリヂストン 以前まで、いわゆるママチャリ用などの一般タイヤはIRC(井上ゴム工業)のOEM生産が多く、インドネシ...
-
こんなタイトルを自転車屋が書くとは、身内や同業者から批判が出そうな気もするが、スペックを読む限り有名ブランドのカーボンホイールとどこが違うのか、はやり販売店としては確認しておかなければならない。 という言い訳を用意しつつ、レビューをおこなってみたいと思う。 世の中では...
-
TEAM LAMPRE-MERIDA が採用するCF4 lite MC フレームを搭載したレプリカモデル チームからの要望により作られたオールラウンドなパフォーマンスを実現するSCULTURA CF4 lite MCフレームを採用。Shimano Dura-Ace や...
-
前回の剥離作業から3日ほどで、やはり剥き出しの表面には軽い錆が出てきてしまった。 鉄という素材は実に錆びやすいとあらためて考えさせられる。 前回までの内容 「RAWカラー」クロモリフレームの作り方 【前半】 http://fiction-cycles.blogspot....
0 件のコメント:
コメントを投稿