2012年1月2日

SANYO エネループバイク トルクセンサー部分の構造

見ているうちに気になったので借り物だが分解してみた。

トルクセンサー構成パーツ




















踏力をスプリングで受け止め入力値を測定する

センサー可動部 スクーターの無段階変速のトルクカムに似た構造


部品名称不明 おそらくピックアップコイルだが、シールされているため分解不可能

ギターのピックアップとほぼ同等の仕組み

分解の結果、予想よりかなり原始的な構造だということが判明した。
現在主流であるヤマハやパナソニックがクランク軸の歪みの値を比接触センサーで
拾っているのに対し、サンヨーはそれを大掛かりでアナログチックな方法でトルク値を測定しているようだ。
ペダルを踏み込むと中央部分の可動部が迫り出し、その移動量をピックアップで信号に変換する。
例えるなら、エレキギターの弦を弾く力を音の強弱に反映させるような方式に非常に近いと言える。

尚、分解してから気付いたが、この方式だと組み付け時の順序や締め付けトルクによって、
アシスト比に誤差が発生する可能性も考えられる。
乗った感じでは分解前と違いは感じなかったが、出来れば可能な限り分解はしないほうが良いだろう。

以前はヤマハ/ブリヂストン勢もリアハブユニット時にこれに似た構造を採用していたが、
残念ながらサンヨーブランド消滅とともに、この方式も消えて行くと思われる。

SANYO エネループバイク モーターユニット部分の構造
http://fiction-cycles.blogspot.com/2012/01/sanyo_02.html


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