お客さんにそう聞かれたら、多少なり腕に覚えのある自転車店であれば、
どんなフレームでも迷うことなく「付けられますよ!」と答えるだろう。
では、ちょっと意地悪なお客さんが、
「この自転車に"美しく綺麗”にドロヨケは付けられますか?」
そう聞かれたのなら、誰もが二つ返事というわけにはいかないだろう。
ドロヨケの装着を前提としたフレームには作成の段階で必要な加工を行うのが常識であり、ツーリング車の製作のほとんどがいまだにカスタムビルダーの手によるものである理由は、ユーザーのニーズが多様であり、ツーリングと一言に言っても、パッケージ化するのが極めて困難だからに他ならない。
今回は珍しいチタンフレームのツーリング車の隠し止め台座加工を行った例を拝見する機会があった。
ブリッジ位置も現物合わせで図面を起こしての作製であり、かなり気合の入った仕上げとなっている。
※作製した工房については非公開とさせて頂きます。
下ブリッジ ドヨロケ台座加工
上ブリッジ ドヨロケ台座加工
リアエンド ドヨロケダボ
チタンは加工の困難さから高コストになりがちで、あまり普及はしていないが、
ほとんどの面においてスチール素材を凌駕しており、ツーリング車にとってはまさに理想的な素材と言える。
ちなみに検索エンジンで「チタン ツーリング車」のキーワードで検索すると、
江戸川区のライトサイクルさんでオーダーを受け付けているようだった。
チタン製ツーリング車
http://www.light-cycle.com/titour.html



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