2014年2月16日

TIOGA/タイオガ 「シュアーフット・スリム フラットペダル」


自転車のパーツにおいて「コダワリ」を持つべきところ・・・。
それは乗り手とダイレクトに触れ合う部分である、サドル、ハンドル、そしてペダルだ。

これはフィクションサイクル店長がまだ競技選手だったころに先輩から教えられたことだが、いまだに強く印象に残っている。
それから時は経ち、今ではタイムを争って走ることもかなり少なくはなったが、それでもバイクコントロールにストレスを感じないようにと、より良いものをついつい探してしまうクセが付いてしまったようである。
そんな中で久々に使いやすいと感じたペダルがこれだ。



タイオガ「シュアーフット・スリム フラットペダル」の良さをまとめるとこんなイメージとなる。
「軽い・薄い・安い」

ちなみにフィクションサイクルが絶対オススメなフラットペダルで店長も絶賛愛用中ペダルはシマノのセイント「PD-MX80」である。


好みの問題もあるかもしれないが、はっきり言ってこれに勝るペダルはなかなか見つからない。
もしあっても価格は2倍以上からだ。
しかしいくら安いと言っても5,000円・・・、高いと感じる人もいるだろうし、オーバースペックと捉えるかもしれない。
そんなときにオススメなのがこのペダルである。

フラットペダルの性能を語る上で、シューズのソールへの食い付きはかなり重要なファクターとなるが、さすがはMTB界の良品メーカーのタイオガさん、見た目やカラーだけの製品と違って、実用面に対するこだわりが強く感じられる。


フィクションサイクルがなぜこのペダルに興味を持ったかというと、それはこのピンの形状と長さだ。
普通はここまで突起があると、スニーカーなどで街乗りした場合、少し違和感を感じることが多い。
一般的な廉価版フラットペダルは街乗りを想定しているため、突起が低いものが多く、ソールに対する食い付きはそれほど良くない。
これでは足がペダルから頻繁に離れるダウンヒルや、ペダルを慌しく探してギリギリを踏んで行くようなシチュエーションが多いMTBライドでは具合が悪い。

実際にこのペダルを使ってみた感想としては、やはり睨んだとおり、抜群の食い付きを見せた。
セイントなどのペダルは金属製のピンのため、まるでフォークでハンバーグを突き刺したくらいの鋭い引っ掛りを感じるが、こちらは樹脂のためもう少しマイルドなイメージで、踏み込む力と引っ掛りが比例するような感じだ。

そしてもう一つの特徴が、その名前にもあるように、スリムという点だ。
ロープロファイルデザインを求めるユーザー層はある一定以上のレベルにあると言える。
そんな人々がこの2,000円もしないようなペダルをこぞって使うとは考えにくいが、逆に言えば高レベルな設計の商品が安価で手に入るというのは特筆すべきポイントだろう。

6mmアーレンキーで着脱できるのもこの価格帯では比較的珍しい。
スペック上ではハイトは28mmとセイントペダルに対して10mmもぶ厚いことになっているが、実際に手にすると、その違いはほとんど無いようにも思える。

最後に重量だが、ペアで330g(カタログ値)とかなり軽量な部門だ。
セイントペダルがペアで500gとなっているため、なんと170gも軽い計算に。

正直使い始めて間もないため、耐久性についてはまだなんとも言いがたいが、こちらのペダル、定価が1,680円とママチャリペダルほどのため、買い換えても苦にならないのも実に素晴らしい。

おそらく2,000円以内のペダルの中では間違いなくトップクラスの製品だろう。
カラーも全6色あるので、カラーコーディネートのついでに、ペダルの重要さを実感するのも良い方法だと思う。

ブラック[PDL12300]、ホワイト[PDL12301]、ブルー[PDL12302]

レッド[PDL12303]、グリーン[PDL12304]、クリアー[PDL12305]

ただし、このペダル、弱点が無いわけでもない。
まず、マッドダートでソールに泥が付いたり、雨で濡れたりした場合、途端に食い付きが弱くなり滑り始める。
これはピンが樹脂で、接地面積が大きいためと思われる。
そしてもうひとつは、ペダルシャフト上にだけ力が加わるようなシューズの形状の場合、前後のピンがあまり機能しなくなる。
足の小さい子供でもうまくピンの上にシューズが乗らないといったこともあったため、踏み方のクセなどによっては、別のペダルを選んだほうがいいかもしれない。
とはいえ、純正のペダルよりは格段に良いし、ペダルを踏み外してスネから流血といった痛い惨事も少なそうなので、気になった人はぜひ試してもらいたい。

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