2017年4月19日

新型アルテグラ「R8000」の画像は本物か?

https://tieba.baidu.com/p/5077847277

突如ネット上に登場したシマノ社製の製品名を冠するロードバイクコンポネートの画像。
公開されたのは日本時間で4月18日11時33分、場所は中華人民共和国最大の検索サイトで有名な百度(バイドゥ)のコミュニティ、『百度贴吧(バイドゥティエバ)』のスレッドにおいてだった。

スレッド主によれば、信頼できる情報源でないとしながらも、このコンポネートを暫定モデルの『R8000』としており、それは紛れもなくあのシマノアルテグラの次期モデルを示している。

このスレッドに集う人々も、この謎のコンポネートの正体についての真贋を特定するには至っていないようだが、果たしてこれは本物であるのか、それともiPhoneなどでお馴染みのガセネタなのか、この画像を元の判断していきたいと思う。

R8000の画像が流出する可能性はどの程度あるのか?

振り返ってみれば、昨年の3月にインスタグラムを通じて当時未発表だった新型DURA-ACEのR9100シリーズの画像が流出した事件は記憶に新しい。

ただ当時の流出した画像の背景を見れば、複数の人物が映り込んでいることから限定的なパブリシティの一部であったと思われるので、おそらくは撮影禁止のところを「うっかり」出てしまったという流れだったのだろう。
すぐにそのアカウントから画像が消去されたことからも、何らかの圧力の通じる相手であったと見るのが相応だ。

しかし今回のR8000と呼ばれる謎のコンポネートにはそのような影はない。
まるで新型iPhoneの流出画像のように、ひっそりとした匿名的な雰囲気を感じることができる。

ここから推測できるのは、完成車メーカー向けにサンプル、もしくは完成車用バルクとして提供されたものが、何者かによって持ち出され、秘密裏に撮影されたというケースだ。
この説の大前提として、すでにシマノは今年の夏ごろに新型アルテグラのプレスリリースを計画しており、各メーカーも2018モデルの目玉として準備を進めていたという事実が必要となるが、つまりはそういうことなのだろう。

当然ながら企業間には情報リークを禁止する約束が結ばれているはずなので、なぜ今回のような流出が起きたのかは謎だが、事の流れから見ても愉快犯というわけではなさそうだ。

「R8000」という名称については、今年3月の台北ショー前あたりからウワサが出ていたので、それ目当てで会場入りした自転車ファンもいたかもしれないが、残念ながらその片鱗は発見できなかった。
しかし呼び名がネット上で密かに囁かれるということは、すでにR8000の資料を目に入れた人間が複数いたということでもある。

製品リリース前でも関係者用に「Prototype」が出回ることもある。

コラ画像の疑いはないのか?

最近よくありがちなCG創作の可能性について疑問視する声もあるだろう。
画像も粗いこともあって確実なことは言えないが、これがシマノ社員以外の人間によって作られた可能性は極めて低いと言える。
もし細部に至るまでオリジナルとして書き上げる能力があるならば、それはもはや設計のプロの仕業であるとしか思えないからだ。

まず最初に見て取れるのがクランクの顔であるキャラクターラインだが、これはR9100に似ているようでありながら、しっかりと現行6800系アルテグラの基本デザインを踏襲している。
単純にR9100の画像に「ULTEGRA」のロゴを張り付けただけではこうはならない。

そしてその肝心のロゴもしっかりブラッシュアップされており、新DURA-ACEとともに2020年以降でも時代センスにマッチしそうなデザインとなっている。
「A」文字に横棒のないフォントを取り入れるのは近年のシマノのトレンドでもある。


さらにアルテグラクランクの特徴でもあるが、左クランクのロゴが過去の製品と異なり、文字方向が逆転して入れられる(ペダル方向から文字が流れる)部分も従来通りとなっている。
この配置になるクランクは歴代でもFC-6800、FC-9000だけであったので、今後はアルテグラのみとなりそうだ。

もしこれをCGで、しかも己の趣味として書き上げたというのなら、とてつもないアルテグラフリークな人物として業界内で称えられてもおかしくない。

以上の点から考えて、この画像がまったくの作り物である可能性は極めて低い、つまり限りなくホンモノに近いと判断して良さそうだ。

実はこの写真以前からR8000情報は流出していた

当店とは別のサイトではあるが、シマノ本家のサイトより未公開情報が流れ出ており、それを突き止めた人物がいるのだ。

だから、型番はR8000シリーズなのか6900シリーズなのかとか、リリースは今年なのか来年なのかとか、そんなことを楽しく談義する隙も無いほどに新型アルテグラは丸裸にされてしまっている。

だからこの写真に写っているパーツの品番もある程度は言い当てられる。
クランクはFC-8000 50-34T
スプロケットはCS-R8000 11-28T
RディレーラーはRD-8000 SS

他にもRスプロケットの最大歯数が34Tになるなどのリーク情報は出ているのだが、何せ兄貴分のDURAが先行しているため、基本的には予想を大きく超えるような新機能などは出てくるわけがないのだ。

しかしながらDURAよりも圧倒的に数が出回るアルテグラ。
基本に忠実であればあるほどセールスは期待できるので、次期シリーズはかなりのヒット作になると予想している。

もちろんこれは全てネット上に書かれているアンオフィシャルな情報なので、発売されてみたらまったく違った、などという可能性も無いわけではない。

シマノという会社の開発力

「自転車界のインテル」と言われる自転車界の巨人シマノ
その時価総額は現時点でおよそ1兆6000億にも上る。
輸送機器業界のトップクラス企業であると同時に、日本自転車業界唯一の勝ち組である。

彼らの強さは何と言っても開発力と先見性の高さだ。
普通の企業が市場を見ながら商品を生み出すのに対し、シマノは市場そのものを作り出す言わば「神」のような存在なのである。

だから今回未発表の主力商品がリークしてしまうような事態にあっても、彼らの計画はさほど影響を受けるものでもない。

かつて聞いた話ではシマノの開発スケジュールはかなり先行して行われており、4~5年先までの商品はすでに完成に近い状態にあるという。

それこそ開発室を覗けば、次期105やティアグラというわれわれ凡人にでも予想が付きそうなものだけでなく、2020年以降の新商品や、リア12段のスプロケットだとか、E8000の後継ユニットだとか、360度車載カメラだとか、脳波で動くDi2だとか、もうとにかく夢であふれるアイデアで満ち溢れているに違いない。
少なくとも自分はそうであって欲しいと願っている。

今回の最大の謎「シーバスリーガル18年」について

背景に写っているものはスコッチウイスキーである。
ここにどんなヒントがあるのか。
撮影者はウイスキー好きかもしれないし、この銘柄が何か関係しているのかもしれない。

という予想はおそらく無駄だ。
ここにスコッチウイスキーを置いた理由。
それは重たかったから

これしかない。
手元に集めたコンポネートを撮影しようとしたが、どうも上手くフレームに入らない。
そこで考えたのが酒瓶の入った箱を背もたれにしようというアイデアだ。

つまり撮影者は誰かに伝える意図を持ってこのコンポネートを撮影している。
そしてコレクションとして綺麗に残そうとか、いいカメラを使おうとか、そんなことは考えず、ただ近くにあったスコッチウイスキーの箱ごと撮影してしまうような、スナップ的なものだ。
こんな細かい部分ではあるが、撮影者の性格が多少は伝わってくる。

ネット社会においてはどんな写真がどれほど多くの人の目に留まるか予想できないことも多い。
少なくとも自身はこのような写真を撮るときは背景に気を遣おうと思わせる今回の一枚だった。

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